業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

自律訓練法の視覚イメージ

自律訓練法を行うにあたって、ボクの教科書ともいえるのが昔のカッパブックス自己催眠術(平井富雄著)」だ。かなり古い本だが、この新書には視覚イメージという図が掲載されている。

以前から自律訓練法をやっていて、この視覚イメージというものを活用したことがない。ちょっと前から再びやってみているのだが、この視覚イメージがあると自己催眠状態に到る期間が短くなることに気がついた。どうして、いままで活用してこなかったのだろう。

この本は絶版になっているようだが、最近の自律訓練法関連本の最後にある「参考文献」には、たいがい載っている。ならば使わない手はないということだ。6段階の展開のうち、視覚イメージを活用するのは3つのカテゴリー。著者はかなり前に亡くなっているようだし、本も絶版になっている。イメージ図だけなら参考図として掲載してもかまわないだろう。

「第1段階 ウデガオモイ」「第2段階 ウデガアタタカイ」には視覚イメージがない。これだけは身につけておかないと、次へ進んでいけない基本だからかもしれない。

いよいよ「第3段階 シンゾウガシズカニウッテイル」に入ると、この視覚イメージが紹介されている。何よりも力を発揮する。この図を自律訓練法を始める前に見てから、第3段階の訓練中に思い浮かべるのである。

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 こんな図ごときで……と思うかもしれないが、ともかく短期間で第3段階をマスターできる。それぞれに体調を始めとするさまざまな差があるだろうから、何日間で達成できるとはいえないが、たぶん半減できるのではないか。

「第4段階 コキュウガラクダ」には視覚イメージがない。しかし、座禅と類似点が大きいことから、その説明に座禅中の禅僧の写真がある。自分ではやっていないが、この座禅中の画像をサイトから拾ってきて、これを印刷して視覚イメージとしても良いのではないかと思う。

いま展開中なのが「第5段階 タイヨウシンケイソウガアタタカイ」。ここでは下記のような視覚イメージが準備されている。

 

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このイメージを思い浮かべて「タイヨウシンケイソウガアタタカイ」をくり返していたら、驚いたことに初回からおなかがポカポカしてきた。以前に第5段階を行っていたときの感覚が、あっさりと再体験できた。とはいうものの、翌日はダメだったので何日間か繰り返す必要はあるのかもしれない。これを書いている時点で、まだ1週間もたっていないので何とも言えないが……。

「第6段階 ヒタイガスズシイ」の視覚イメージは、このBlogでもかなり前に「求心図」として紹介している。この求心図を印刷して、ぜひイメージ展開に活用していただきたい。

これまで瞑想、座禅、自律訓練法などなどをやってきた人も多いだろう。このときの身体データをも掲載しているのがこの自律訓練法本であり、この本にはそれらとの共通点、効果があるといわれてきた「なんその法」など過去の健康法との共通点も述べられている。

これからは迷わないで進んでいこうではないか。なお、すべての自律訓練法の本を読んだわけではないが、他の本では面倒な説明になると「医師に相談してほしい」という記述ばかりだ。この本のように、自分で工夫する方法がないのは困ったものだと思う。