業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

自律訓練法の「第0段階」や「背景公式」の不思議

自律訓練法を調べるよりは、実際にやってみるのが一番だ。これを知ったのは大昔だが、始めてはやめてを何回も繰り返し、現在は開始から10カ月ほどを経過した。何度も頓挫を繰り返してはならないと決意し、まじめに手帳に日々の記録を書きつけてもいる。

教科書として使っているのは古いカッパブックスの「自己催眠術」だが、最近はどんな状況だろうと思い「自律訓練法の実際」も入手した。また、もちろんネットでもいくつかのサイトを読んでみた。

今では自律訓練法をおこなう場合、まず「第0段階」や「背景公式」があることがわかった。これはスポーツでいう準備体操みたいなもので、わざわざ名称をつける必要なあるのだろうか。「自己催眠術」には、次のように書かれている。

さて、このような姿勢をとったら、軽く目を閉じよう。約三十秒から一分くらい、このままの状態で、頭の中から雑念を追いはらおう。何も考えてはいけない。きょう起こったいやなことも、楽しかったことも、すべて忘れ、頭を空白にしてしまおう。しかし、眠ってしまわないように。

わざわざ名称などをつけなくとも、目をつぶって深呼吸を数回行っていると両腕が重くなってくる。体の準備ができたことを物語っている。

図書館で調べてみると、さまざまな解説書がある。そして、みな実に”くどい”。ていねいな解説といえばそうなのだが、個々のケースをいくつも列記してある。特に前記の「自己催眠術」には催眠状態における医学的な各種計測データも記載されているのだが、ほかの本にはない・・・。まったくないのだ。

再読してみて思ったことがもう一つある。自分でメモ帳などに記録を書いておく事例があるのだが、「自己催眠術」は簡単なもので、たぶん長続きもする。ボクも簡単なレベルのものだ。ところが、ほかの本には詳細なメモの記載例がある。これほどまでに詳細に書くとなると、たぶん”長続き”はするまいなと思ってしまう。

専門家の考える自律訓練法は医学的治療。ボクらが考えて実行するのは、まずは長続きさせることにある。ネットで検索できなくなったけど、ちょっと前までは自律訓練法を1年間続けた人の記録があった。これに勇気づけられ、ただいま10カ月目を実行中。続けることに意義を見いだそう。