業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

自律訓練法を続けるということ

自律訓練法をかなりむかしに「自己催眠術」で知り、長い間にわたって続けてきた。とはいうものの、最終的な第6段階まで半年間ほど行えばあきてしまうの繰り返し。これでは身につくわけがない。そこで参考として、新たに「自律訓練法の実際」を参考にして、これまでの反省をしてみたのだ。

このきっかけは、ネット上で「自律訓練法を1年間は続ければ、必ず目に見える効果が得られる」という記事を読んだからだ。まずはこの〝1年間続ける〟というのを目標としようではないか。「身につくためには、はやくマスターすることよりも、ある程度の日時を要しても、こつこつと積み重ねた方がよい」。そして「一日の練習回数を増やすことよりも、一日二、三回でよいから、今後何年も続けて行う心構えが大切なわけである」のだそうだ。

練習はしていても、期待されるような効果が得られないのは、たぶんにしてそこにある。なにしろ「36.2%の人たちが3カ月以内に練習を中止して結局失敗に終わっている」というから……。

では、続けるコツはあるのか? 「練習を始めたら、毎日根気強く行わなければならないが、それには相応の忍耐力がいる」。また「練習は単純な公式化されたことばのくり返しとはいえ、相応することばの意味とそれに対応する身体感覚とが結びついていることも必要である」。まさに住岡夜晃のいう〝念願は人格を決定す 継続は力なり〟だ。

なにしろ、ここには「自律訓練法をはじめて1カ月もすれば、大抵なんらかの効果が出てくるものであるが、それが確実なものになるためには半年は続ける必要がある」なんて書いてある。長い間つづけているが、たいがいは半年もすればあきてきて止めてしまう。何年かして、やってみるかと考えて始めるというくり返しなので、思ったほどの効果があがらないのも当然だ。

その理由として、こうある。「神経症にしろ心身症にしろ、多くの要因が複雑にからみあって発症しているのであるから、練習効果と治療効果が即座に対応しないことの方が、むしろ当然といえるのである」。なるほど、たとえば根性やねばり強さ鍛えようとは思うものの、すぐに挫折ばかりしているのは、自律訓練法とはいえども〝ねばり〟の鍛錬が必要なのですな。

「無意識的な思考は、イメージを媒体として行われるといってよい」と書いてあるから、このブログの自律訓練法カテゴリーでも紹介してもいる視覚イメージを活用しよう。第3段階と第5段階なら「ここ」、そして第6段階なら「こちら」で紹介している。画像の力を借りて、さらにステップアップしよう。

なお、第4段階では呼吸の方法が書いてあった。ボクがこれまで使っていた「自己催眠術(平井富雄著)」では胸式でも腹式でもよいとしているが、「第4公式を練習しているうちに、いつの間にか腹式呼吸になる傾向があることが知られている」という。これもまた〝継続は力なり〟に当てはまるのか。

ネット上には自律訓練法を始めようという紹介サイトはくさるほどある。しかし、一歩進んだ対応は実に少ないというか、一応は記載してあるけれど、何人がここまで到達できるのだろう。