業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

「なでしこ」で自分専用のプログラムを作る

かなり前から日本語プログラミング言語「なでしこ」は知っていたけど、ちょっとした用途の自分専用プログラムを作るとなれば、これほど便利だとは思わなかった。

図書館で「18分集中法(菅野仁著、ちくま新書)」という本をチラチラ読んでいて、ここに出ている18分集中法、7分間瞑想法をやってみようと考えたのだ。この目的にみあったソフトを検索して減算タイマーを見つけたものの、希望する時間は毎回行う前に設定しなければならない。実に面倒だ。

そんなとき、これまた図書館で「なでしこ」の公式ガイドブックを発見し、さっそく借りてきた。パラパラめくっていると、自分の目的に見合ったタイマーのつくり方が出ているではないか。例としてカップラーメン用の3分間タイマーがあったので、試しに作ってみた。プログラムの書き方は次のようなもので、実に簡単。

【例:カップラーメンタイマー】

01:ラーメンタイマーとはタイマー。

02:その値は、1000×60×3.

03:その時満ちた時は~

04:  BEEP

05:  「3分立ちました!」と言う。

06:  終わり。

07:ラーメンタイマーを開始。

これだけかいと思ったが、やってみると目的どおりに動いてくれるではないか。ならば18分集中法の本に掲載されていた18分間の集中用タイマー、7分間の瞑想用タイマーだって、それぞれの専用タイマーとして作成できるのではないか。さっそく、上記のプログラムの一部を利用して書き直した。

【18分間の集中タイマー】

01:集中タイマーとはタイマー。
02:その値は、1000×60×18。

03:その時満ちた時は~
04:  BEEP

05:  「18分立ちました!」と言う。

06:  終わり。

07:集中タイマーを開始。

実に良い。難点は、ビープ音がこんなに小さかったかなと思ったことぐらい。実行ファイルを作って、デスクトップにこれをおく。

調子にのって、こんどは7分間の瞑想タイマーを作った。

【7分間の瞑想タイマー】

01:瞑想タイマーとはタイマー。
02:その値は、1000×60×7。

03:その時満ちた時は~
04:  BEEP

05:  「7分立ちました!」と言う。

06:  終わり。

07:瞑想タイマーを開始。

たったこれだけの記述で、自分専用の瞑想タイマー用プログラムができる。

 自分はプログラマーではないから、いろいろな目的に使える込み入った汎用プログラムなんかは作れない。だけど自分のPCで動作する自分専用プログラムとなれば話は別で、「なでしこ」であるならこうした簡単なプログラムが作れてしまう。

さらに、ほかの分野でも参考になるネットでも本でも良いが、そこにちょっとした計算例があったとしよう。手元にはいつも電卓はあるが、こういうときに限って見つからない。PC内の電卓を起動させようにも探すには時間もかかる。こういうときに「なでしこ」だ。

【電卓】

01:「calc」を起動。

 これだけの「なでしこ」の記述で、WindowsのPC内電卓が起動する。これには少し驚いた。これも実行ファイルとしてデスクトップに置いている。

むかしは同じ日本語プログラミング言語として「ひまわり」があった。このマニュアルは持っていたが、さほど真剣に読んでいないうちに「ひまわり」の改良版である「なでしこ」が登場し、これが主流になってしまった。

なでしこマニュアル本は、古本としてAmazonにあるし、Kindle版までもある。ただし、評価や価格をみてみると手を出す気にはとてもなれない。なぜかは自分でAmazonの評価コメントを読んでみることをお勧めするが、なんとか新版を出版してくれんかな。

次の世代の新たなユーザーは生まれてくるのだから、新刊が出版されてもいいと思うんだが……。