業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

「瞑想」や「座禅」での眠気防止

図書館でふと「18分集中法」という本が目にとまった。新書だったので気軽に読んでいたら「7分間プチ瞑想法」という項目があり、そこには手の組み方として、瞑想法というのに座禅でいう定印(禅定印)が紹介されていた。

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この定印なら映像でみたことがある人も多いだろう。座禅などでみる手の組み方である。瞑想と座禅では、手の組み方において具体的には何がどう違うのだろうか。ここでは「意識が眠りに入ると、印を結んでいる親指どうしが離れるので、自分で気づきやすいものです」と書かれていたけど、それだけか。

ちょっと気になったので、いくつか禅の本も読んでみた。なるほどと思うのは、「(眠気があるときには)手の親指が開いて、下に落ちて崩れて、口元が緩んでめくれてくる」と説明されていたこと。禅の本だから、ほかにも座禅におけるいろいろな仏教的意味合いが語られているけど、手の組み方の本質は眠気防止なのだった。

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それではヨガの瞑想では、手の組み方に思想以外に何らか身体的な意味があるのだろうか。ヨガ関連の本は図書館にもたくさんあるので、自分が持っている「完全図解 冥想HOW TO」を参考にした。ここでは手の組み方として円印「チン・ムドラ」が解説されている。

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そしてここではきちんと「意識を醒ます円印」というタイトルがあるのだ。「指先が丸まると眠くなる。親指と人差し指をつけて円をつくり、残りの三指をまっすぐ伸ばす(円印、チン・ムドラ)。手の甲をヒザに置く」。円印の実質的な意味は、やはり眠気防止にあったのだ。

こうしてヨガの瞑想、座禅の本をいろいろ調べてみると、手の組み方において宗教的意義を除けば「眠気防止」という意味合いが大きい。大きいどころか、眠気防止のことがはっきりと書かれているから間違いはないだろう。瞑想も座禅も手の組み方の意味においては、実質的に眠気防止がメインだ。

瞑想や座禅に関してはシロウトだからあまり詳しくはない。でも、いままでに読んだものとちょっと異なったことが書かれていたりすると、とたんに迷ってしまう。図書館などの本がメインであっても、この程度までは調べることができるのだった。