業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

自律訓練法を1年間継続達成!

自律訓練法をやっていて、これまで何度も挫折した。なんとかしたいと思い継続展開だけを考えてきたが、ようやく1年間の自律訓練法の継続を達成した。1年間継続していて、効果があったのか? 正直なところ、特段大きな変化は感じられなかった。

この自律訓練法を行うには、その日に行った記録を書くことが必要だ。継続して一つのことを行う場合、いつもは超整理手帳用の自作リフィル「千日行シート」を使うところだが、これから長年にわたって行う行動を記録すること、また感想も書いておかねばならないことを考え「野帳 LEVEL BOOK」を使うことにした。

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この画像を見て、おやと思う人も多いのではないか。なぜなら表紙には〝2019.7.27〟にスタートした書き込みがある。実のところ、同年の9月8日にいっぺん挫折しており、翌日の9月9日に再スタートしたのだった。再スタートしてからは新幹線での出張時でも、寝たふりをしながら実行した。

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継続時間や感想を書くとなると、そこそこのスペースが必要だ。様々なデータや感想などの書き込みは個人的情報なので、細かい内容はご勘弁。ともかく、参考書として使っていた「自己催眠術」や各種サイトを参考に自分なりに記録項目を作成した。でも詳しい書き込みを行おうと思うと、まず長続きしない。最低限の記録が書いてあればよい。

では、1年間継続していて、どのような効果や変化が見られたのか。個人的に考えて、少しも分からない。ただ、〝継続して行う〟という根性は身についたのではないか。ほかにもランニングやブルワーカーでのトレーニングなどなど、継続が必要だと思うもので自己コントロールがうまくできるようになってきた。

特に歯医者で定期点検を行った際、体つきを見てビックリされた。自律訓練法が、たかだかブルワーカートレーニングなどへも大きな影響を及ぼしているのかもしれない。このように自分で判断できない部分は、他人の目に頼るしかない。ここが難しいところだろう。

自律訓練法を続けるということ

自律訓練法をかなりむかしに「自己催眠術」で知り、長い間にわたって続けてきた。とはいうものの、最終的な第6段階まで半年間ほど行えばあきてしまうの繰り返し。これでは身につくわけがない。そこで参考として、新たに「自律訓練法の実際」を参考にして、これまでの反省をしてみたのだ。

このきっかけは、ネット上で「自律訓練法を1年間は続ければ、必ず目に見える効果が得られる」という記事を読んだからだ。まずはこの〝1年間続ける〟というのを目標としようではないか。「身につくためには、はやくマスターすることよりも、ある程度の日時を要しても、こつこつと積み重ねた方がよい」。そして「一日の練習回数を増やすことよりも、一日二、三回でよいから、今後何年も続けて行う心構えが大切なわけである」のだそうだ。

練習はしていても、期待されるような効果が得られないのは、たぶんにしてそこにある。なにしろ「36.2%の人たちが3カ月以内に練習を中止して結局失敗に終わっている」というから……。

では、続けるコツはあるのか? 「練習を始めたら、毎日根気強く行わなければならないが、それには相応の忍耐力がいる」。また「練習は単純な公式化されたことばのくり返しとはいえ、相応することばの意味とそれに対応する身体感覚とが結びついていることも必要である」。まさに住岡夜晃のいう〝念願は人格を決定す 継続は力なり〟だ。

なにしろ、ここには「自律訓練法をはじめて1カ月もすれば、大抵なんらかの効果が出てくるものであるが、それが確実なものになるためには半年は続ける必要がある」なんて書いてある。長い間つづけているが、たいがいは半年もすればあきてきて止めてしまう。何年かして、やってみるかと考えて始めるというくり返しなので、思ったほどの効果があがらないのも当然だ。

その理由として、こうある。「神経症にしろ心身症にしろ、多くの要因が複雑にからみあって発症しているのであるから、練習効果と治療効果が即座に対応しないことの方が、むしろ当然といえるのである」。なるほど、たとえば根性やねばり強さ鍛えようとは思うものの、すぐに挫折ばかりしているのは、自律訓練法とはいえども〝ねばり〟の鍛錬が必要なのですな。

「無意識的な思考は、イメージを媒体として行われるといってよい」と書いてあるから、このブログの自律訓練法カテゴリーでも紹介してもいる視覚イメージを活用しよう。第3段階と第5段階なら「ここ」、そして第6段階なら「こちら」で紹介している。画像の力を借りて、さらにステップアップしよう。

なお、第4段階では呼吸の方法が書いてあった。ボクがこれまで使っていた「自己催眠術(平井富雄著)」では胸式でも腹式でもよいとしているが、「第4公式を練習しているうちに、いつの間にか腹式呼吸になる傾向があることが知られている」という。これもまた〝継続は力なり〟に当てはまるのか。

ネット上には自律訓練法を始めようという紹介サイトはくさるほどある。しかし、一歩進んだ対応は実に少ないというか、一応は記載してあるけれど、何人がここまで到達できるのだろう。

またまた「京大式カード」に挑戦

ボクの本体サイトに「いま読むべき古典『知的生産の技術』」という記事を書いて考えた。特に、何度も「京大式カード」には挑戦してきたものの、何度もはねつけられたから……。この記事を書きながら思い立って、またもや京大式カードを買ってきたものの、机の上に鎮座したまんま。

 原因は、この京大式カードの使い方にあるのではないかと思うようになった。ネットで使いこなしている人のサイトを見れば、このカードだけをメインとして使っているようで、ボクのように「アイデアマラソン」や「超メモ術ノート」を主体に使っているわけではない。

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そんなときいつも読んでいるメルマガ「国際インテリジェンス機密ファイル」に、「佐藤優『調べる技術・書く技術』を読み解く」が掲載されていた。ここで著者の佐藤優はこんなことを書いている。

読みとった情報を1冊に集約させるノートを作ったり、読んだ内容を学生に教えたり、ラジオ番組で話すなどして、アウトプットも意識して行い、「身につく」読み方をするよう、心がけている。

なるほど、テーマを持った内容を1冊のノートにまとめればいいわけだ。この「ひとつのテーマを1冊のノートに集約させる」というところにカギがあるのではないか。いま「アイデアマラソン」「超メモ術ノート」に書いていることは、テーマがあるわけではなく、どちらかといえば索引的なものがあるだけで”なんでも書く”になっている。

ここに京大式カードを使うヒントがある。ひとつのテーマを決めたら、そのテーマに応じたカードを作ればいい。考えてみれば、むかし読んだ「渡部昇一著『知的生活の方法』」でもカード・システムについて似たようなことを述べている。論文内容をまとめるときにカードを使ったと。

そういえばむかし、ボクが京大式カードをうまく使いこなし、ある文書にまとめたときもテーマがあった。似たようなことを経験をしているではないか。

京大式カードを使いこなすには、まずテーマとなるべきものがなければならないわけだ。そしてカードも、中心とすべきテーマに沿った内容で使えばいい。このテーマが出発点となるわけだ。

なんでもかんでもカードに書けばいいというものではない。書くべきテーマが決まったら、そのテーマを中心に「京大式カード」に書けばいいわけだ。これができてしまえば、梅棹忠夫のいう「カードを”くる”」という操作もうまくできる。

佐藤優も「調べる技術・書く技術」の中で、こうもいっている。

インプットと合わせてアウトプットを行うことで、読んだ情報は本物の教養になるのである。

(略)

 インプットとアウトプットの両輪がそろうことで、得た情報が自分の知識になる、教養になる。

目の導引術千日行/満行を達成

目の機能が衰え、近視や老眼が進んだりすると、何とかしなければいけないと思う。しかし効果的な手法がありそうで、やってみても大した効果が得られない。ならば、導引術ならどうかと取り組んで、このほど「目の導引術」を1000日間続ける千日行を達成した。

下記がその記録シートである。超整理手帳の「千日行リフィル」として作成したもので、こちらの本体サイトからダウンロードできる。

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まずは1000日間よくがんばったものだと思うが、やはりみんな知りたいと思うのはその効果だろう。いわせていただくなら、何らの効果もなかった。ムダな時間の使い方であった。こういうことを書くと導引術の組織から怒鳴られそうだが、本当だから仕方あるまい。スポーツ教室や塾などでも、通っている全員がトップに到達しないことと同じである。

1000日間続けている間、目は近視も老眼も進んだ。衰えるスピードがたぶんゆっくりした程度で、とても周囲の方々に勧めることなどはできない。再び1000日間にわたって挑戦してみる気力もない。

実はちょこちょこと調べていたのが、ヨガによる目のポーズだ。これはむかしも気になっていて、なんと2012年には考えていて、このBlogにも「視力回復の手段/備忘録」の記事として書いてある。微妙に動作が似ていて、その効果のほどは分からない。

ヨガの目のポーズに千日行リフィルを記録用紙として挑戦し、それでも効果が見られないのなら目(視力のリフレッシュ)はあきらめよう。いつまでも若くはないということかな・・・。

自律訓練法の「第0段階」や「背景公式」の不思議

自律訓練法を調べるよりは、実際にやってみるのが一番だ。これを知ったのは大昔だが、始めてはやめてを何回も繰り返し、現在は開始から10カ月ほどを経過した。何度も頓挫を繰り返してはならないと決意し、まじめに手帳に日々の記録を書きつけてもいる。

教科書として使っているのは古いカッパブックスの「自己催眠術」だが、最近はどんな状況だろうと思い「自律訓練法の実際」も入手した。また、もちろんネットでもいくつかのサイトを読んでみた。

今では自律訓練法をおこなう場合、まず「第0段階」や「背景公式」があることがわかった。これはスポーツでいう準備体操みたいなもので、わざわざ名称をつける必要なあるのだろうか。「自己催眠術」には、次のように書かれている。

さて、このような姿勢をとったら、軽く目を閉じよう。約三十秒から一分くらい、このままの状態で、頭の中から雑念を追いはらおう。何も考えてはいけない。きょう起こったいやなことも、楽しかったことも、すべて忘れ、頭を空白にしてしまおう。しかし、眠ってしまわないように。

わざわざ名称などをつけなくとも、目をつぶって深呼吸を数回行っていると両腕が重くなってくる。体の準備ができたことを物語っている。

図書館で調べてみると、さまざまな解説書がある。そして、みな実に”くどい”。ていねいな解説といえばそうなのだが、個々のケースをいくつも列記してある。特に前記の「自己催眠術」には催眠状態における医学的な各種計測データも記載されているのだが、ほかの本にはない・・・。まったくないのだ。

再読してみて思ったことがもう一つある。自分でメモ帳などに記録を書いておく事例があるのだが、「自己催眠術」は簡単なもので、たぶん長続きもする。ボクも簡単なレベルのものだ。ところが、ほかの本には詳細なメモの記載例がある。これほどまでに詳細に書くとなると、たぶん”長続き”はするまいなと思ってしまう。

専門家の考える自律訓練法は医学的治療。ボクらが考えて実行するのは、まずは長続きさせることにある。ネットで検索できなくなったけど、ちょっと前までは自律訓練法を1年間続けた人の記録があった。これに勇気づけられ、ただいま10カ月目を実行中。続けることに意義を見いだそう。

瞑想の千日行/満行を達成

むかしから瞑想には興味があったが、いうなれば「なんちゃって瞑想」だった。心機一転し、かなり前に買った「完全図解 冥想HOW TO」を引っ張り出し、2017年8月13日に「瞑想の千日行」を本格的に開始。そしてこのほど、1000日間の千日行の満行を達成した。

この瞑想千日行には、自分で作成した超整理手帳用の「千日行チェックシート」を活用した。苦闘(?)のあとは下記の画像の通りボロボロになっていて、画像として使うのに難儀した。

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はじめた当初は3分間瞑想だったが、だんだんと時間は伸びて15分間瞑想となった。理由は簡単で、時計のアラームが15分間単位で設定可能だったから(笑)。しかし業務の都合、運悪く仲間が遊びに来たりなどの非常事態には1分間瞑想を行った。こんなことで効果はあるのかと思うだろうが、上記の本には「1分間でも、瞑想する時間を、毎日つくる」と書かれている。この言葉に励まされたわけだ。

でも、この15分間瞑想というのもなかなかに難儀で困っていた。タイトルは忘れたが図書館で参考として読んださまざまな瞑想解説本には「3分間でも行う」「7分間なら続けられる」などということが書かれているので、自分のスタイルとして「非常時には1分間、忙しい時は3分間、通常は7分間」と決めた。このスタイル確率により1000日間も続けられたのだと思う。

短い時間とはいうものの、もう瞑想を千日行として続けるのはやめることにした。すでに次の展開は実行しているが、これはある記録専用手帳を使っているので、この1冊を書き終えた時点で紹介したいと思っている。

瞑想の効果はともかく、いまは千日行を実行したという満足感でいっぱいなのだった。

「余禄」書き写し千日行/小満行を達成

文章を書くのが上達するためには何をやったらいいのか? もちろん作文の書き方のような本を参考にして書くことも大切だが、まずはさまざまな書籍の文章の書き写しも重要だ。

ん10年も前の大学生時代、就職試験で出題される作文の上達の秘訣としていわれていたのが「文章の書き写し」だった。これに再びチャレンジすることにし、「毎日新聞の『余禄』書き写し千日行」を始め、このほど333日間の小満行を達成した。

文章の書き方のような本を読めば、大概は新聞コラムの書き写し、あるいは有名作家の文章書き写しなどが書かれている。ボクの購読している新聞以外なら、朝日新聞天声人語や読売新聞の編集手帳などで、地方紙にだってそれぞれのコラムがある。どれを選ぶかは各人の状況次第だ。

文章がうまくなる秘訣として、こうした新聞1面のコラム書き写しがある。文章の書き方の本を読むと、たいがいは「1年間書き写せ!」なんてことが書かれていて、さらにはその文章を吟味し、元の文章を見ずに自分で再度書いてみるなどといった方法が書かれている。

これじゃ時間もかかるし、面倒だ。ではどうするか? その解決方法がボクが考えた「千日行システム」だ。同じことを千日間繰り返すが、333日目を小満行、666日目を中満行、999日目を大満行、1000日目を満行と数える。そのためのカウント記録用紙を「千日行リフィル」として作っている。要するに、1000日間ただ書き写せばよい。1000日間も続けているのなら、ちょっとは進歩もしているはずだと思う。

ここいらへんは「やるかやらないか」に関わり、続けることで地力をアップさせようという方法。千日行関連でいえば、たびたび紹介している「内藤誼人著『継続は、誰も裏切らない』」も参考にしている。要するに、”続けたもん勝ち”というわけ。

このところ余禄では新型コロナウイルス関連の話題が多い。こうして書き写していれば、同じような話題であってもその表現方法や書き方なども参考になるのではないか。単に書き方の地力強化というほかにも、同じ話題ではあってもその展開手法の参考にもなる。あまり深く考えずに千日間という期間の実行を考えよう。

なお、新聞には毎月1回「新聞休刊日」という年間で12日間の休刊日がある。この12日間は、仕事などで書き写す余裕がなかったときなどに振り当てている。小満行(333日間)の期間中には3回行った。続けるにも、余裕を持った自分独自の方法を考えることも必要なのだ。