業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

シャーロック・ホームズの手帳、メモ、ノート、論文術

このごろふと思うようになったのは、メモ・ノート術としてシャーロック・ホームズもなにか独自の方法を用いていたのではないかと考えたことだ。ネットで調べてみると、ホームズのメモ、ノート術は非常に少ないらしい。それなら手帳、メモ、ノート、論文術まで範囲を広げて改めて読んでみた。

ホームズがどのような手法でメモ、ノートなどを行っていたかを知りさえすれば、自分の仕事にも役立つ。それを本体サイトでまとめてみたのが「ホームズの手帳・メモ・ノート・論文術」である。参考にしたのは新潮文庫の「シャーロック・ホームズ シリーズ」だ。

シャーロック・ホームズの正典(シャーロキアンのように言ってみる)での具体的な事例は「ホームズの手帳・メモ・ノート・論文術」を読んでもらうとして、ここでは感想を述べてみたい。

対比してみたのは、立花隆の「『知』のソフトウェア」(講談社現代新書)」である。なぜこれを選んだかというと、その調べる・考える(推理する)というスタイルが非常によく似ているような気がしたからだ。

例えばホームズはさまざまな辞書や辞典、加えて自分でスクラップしながら担当した事件のスクラップをまとめている。一方、立花隆はテーマによって、資料となる本を買う書店はもちろん専門書店、雑誌などの図書館ともいえる大宅壮一文庫のほか、膨大なスクラップブックも作成している。ホームズは変装してでも聞き取り調査を行っているが、立花隆は時間をかけて取材にあたっている。

ホームズと立花隆、両者とも時代が大きく違っていても、基本的な情報収集方法は似たようなものだ。大きく違うのはホームズの時代と異なり、いまではPC、ネットなどという武器がある。相手のと連絡においても、メールやスマホ、携帯電話が使える。相手がいなかったにしても、少し時間があればその日のうちに連絡がつく。ホームズのように電報を使って2~3日間待っているということがない。

また大きく違うのは、あいた時間の過ごしかただ。ホームズは、よく演奏会へ行っている。このようにあいた時間、余暇時間をどのように過ごすかが問題なのだ。さまざまな書籍によれば、立花隆はヒマな時間などないようなスタイルだけど、たまにはどこかでウィスキーを飲むよなぁ、と思う(笑)。バーをやっていたという記述もあるし……。