業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

ドリトル先生のメモ術、ノート術

年齢を重ねてくると、小さなころにドリトル先生物語を読んだ人でも、もはや興味を失っていることだろう。再び読んでみて、ちょっと気になったことがあった。

それは物語の中に、メモを書く(あるいはノートを書く)といった項目が散見されるのだ。おやおやと思い、全編を再読してメモやノートの記述に関する部分をピックアップしてみた。こうしてみると、ドリトル先生物語は、小学生低学年からというカテゴリーでいいのだろうか?

大人向けのメモ術やノート術の本ではないのだから、物語内では筆記しておくことの重要性をそれとなく語っているに過ぎない。またドリトル先生が質問者となり、弟子であるスタビンズ君が筆記する場合の指示なども的確だ。細かい指示を与えている。

また、メモ帳やノートなどと筆記具である鉛筆は、手の届く範囲内に置いていると書いてある。これなら、即座に筆記行動に移ることができる状態にあることを意味している。

参考にしておきたいのは、自分の家族ともいえる動物たちに、ノートの内容も自分で話し聞かせていることだ。もしかすると、この行動がメモのチェックといった作業を兼ねているかもしれない。

メモやノートなど何でも構わないが、筆記などしたこともないような親は、ただ子供に対して勉強しろ!と騒ぐだけ。こういう親はドリトル先生でも読み、まずはノートすることの大切さを学んで教えたほうが良い。とまぁ、ネット上にも書いてあった。

むかし大学生時代、教授が「ここが重要なポイントで…」などと言って講義していく。ノートを書いていない学生でも、さすがにその一言で動き出す。「話が早すぎます」と言った学生に対しては、「この程度の話のスピードなら、書けるようになっていないとダメ」と言って相手にしなかった。

なんとなく、ドリトル先生を彷彿させるではないか。メモをしたこともないような人間が、いきなりメモ術やノート術の本を読んでも無理。ドリトル先生に授業料を払って、基本を学んだほうがよい(笑)。