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業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

1テーマ10冊の読書

文化面

ネット上には「1テーマで30冊の本を読む」ということが書いてある。何もいうことはないし拍手を送りたいけど、その根拠はなんだろう。ネット上でその出典を検索してみたけどよく分からないというのが実情で、どこかでやっていた「1年間で100冊の読書マラソン」をもじったスタイルなのだろうか。

2005年前後だったけど「1年間で100冊の読書マラソン」の記事を読んで、ならば自分は1ヵ月間で100冊の読書をしようと思いたったのだが、2~3ヵ月で簡単に挫折した。その2~3ヵ月間も月間100冊の本を読んだわけではなく、月間30冊前後が最高記録だったと記憶している。作家、研究者、学生などならともかく、通常の仕事をしている人にとっては、たぶんこんなもんだろう。

閑話休題

出典がわからなければ、自分なりのスタイルを確立する必要がある。自分でスタイルを確立することが重要だけど、さまざまな分野で成功している人の真似をした方が手っ取り早いし確実ではないか。そう思ったとき、過去の記憶がよみがえってきた。

何かに興味を持ったら、関連の本は十冊は読むべきなんです。「一番いい一冊はどれか」なんて考えないで、本屋に行って、関心がある分野の棚に置いてある本は片っ端から手にとってみて、とりあえず十冊買って帰る。その中にはもちろん「読まない方がよかった」という本もあるでしょう。つまらないとか難しすぎるとか、著者との相性というものもあるからね。ただ十冊の中には「アッ、なるほど」という本が必ずあるものなんです。一冊、ニ冊という読み方をしてちゃダメですね。「本との出会い」というのはそういうものなんじゃないかな。

「ぼくはこんな本を読んできた 立花式読書論、読書術、書斎論(立花隆著)」文藝春秋

あれもこれも何でも読むというスタイルはあるけれど、ひとつのテーマを読み込んでいくというのも大切なポイントではなかろうか。立花隆も書いていたけど、例えば特定の分野における問題だと、右派左派、主流派反主流派などなど考え方が異なる著者や人物がいるので両者を押さえておくのが必要だ。自分もそう思う。

なんでもかんでも読めばいいというスタイルの人は、かつての「植草甚一」のような何でも読むといった読書スタイルもいいだろう。でもひとつのテーマを考えるというのであれば、立花隆のように「1テーマ10冊の読書」というスタイルがいいのではないかと思う。