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業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

黄色のダーマトグラフを再び使う

文化面

はるか昔の大学生時代に読んだと思われる本を時たま開くと、自分に重要と思われる部分には黄色い線が引かれている。黄色のダーマトグラフで、文章の上からググッと引いてある。なんでこんなことをしていたのだろうと疑問に思っていた。

久しぶりに大学生時代を思い出し、そのころの教養書のひとつで新装になった「考える技術・書く技術」(板坂元著、講談社現代新書)を購入してパラパラとめくっていた。そうしたら次の行に出会って、これを参考にしていたのだということを、それこそン十年ぶりで思い出した。

  • わたくしは、勉強のつもりで読むときは、手もとにかならずダーマトグラフの黄色い芯のものを置いてからはじめる。芯の太い色鉛筆でもかまわないが、芯が減ってきたとき紙を一段くるくると剝(む)けば新しく芯が現われるダーマトグラフの方が、ナイフを使わなくてよいので便利である。要点と思うところ、感銘をうけたところは、その行をこの黄色のダーマトグラフで塗りつぶす。芯が太いので上から下に一度すーっと引くだけで普通の活字の一行は塗りつぶすことができる。塗りつぶすといっても、黄色の下から活字ははっきりと読める程度の濃さである。

なるほど、これをマネてやっていたのだ。こうなると黄色のダーマトグラフへの思いを抑えることができなくて、文房具屋へ走る。ここまではいいのだが、売っていないではないか。店員に聞くと、エンピツ売り場の下の方に申しわけ程度の存在価値と本数で置いてあったのだった。いまは同じような用途であれば、蛍光ペンなどが主流なのだろうなぁ……。

こんなことをわざわざ書くまでもないけど、それでも書いたのは、線を引くという行為とその色だ。本に線を引くなら赤えんぴつもあるのだろうが、いまの主流は蛍光ペンなのだろう。うちの子供たちも使っている。赤でもピンクでも、緑や黄色でもいいのだが、蛍光ペンは少々えげつない気もする。

その点では黄色のダーマトグラフのラインは目立つものの、さほどどぎつくないのだ。要するに目にやさしい(笑)。

こうしてしばらく数本を使っていたのだが、短くなったので、再び数本を買い足した。高額なものなら購入も考えるけど、黄色のダーマトグラフは高くて購入に迷うような商品ではない。

全国で黄色のダーマトグラフを使う人が増えなければ、それこそなくなってしまう。売っているということは、何かの目的で使っている人が少数ながらも存在するということだ。わざわざこんなことを書いたのも、何色でもいいからダーマトグラフを使って欲しいということ。そうでないと、なくなってしまうぞ……(笑)。