業務日誌#35

「しのご」が日々の業務で気が付いたことを、脈絡なく気ままに書き連ねています。

たぶん「ニンニク」がカギを握っている

もうかなり前のことになるが、テレビで作家の椎名誠が「あやしい探検隊」なるグループでアウトドアを楽しんでいる番組があった。そのとき料理担当だったのが、林政明という人だ。

この林政明氏が「林さんチャーハンの秘密」(角川書店)という文庫本を出していて、ヒマつぶしのついでに古本屋で買った。アウトドアという屋外で作るから、「野外料理は手早くなくてはならない」「野外料理は安いに越したことがない」、なにより「野外料理はおいしくなくてはならない」「屋外料理は力が出るものでなくてはならない」などという野外料理の心得十か条を定めているのも楽しいではないか。

そして本で紹介されていた「究極のパワーアップ・インスタントラーメン」というのを作って食べてみたところ、これがウマイ。本当にウマイ。涙が出るほどウマイ。作り方は、たぶん他の人がブログなどに書いてあるだろうから、ここでは書かない。

ボクが考えたのは「手早くできるインスタントラーメンのに、どうしてこんなにうまいのか」ということだ。紹介されているほかの料理もみてみると、肉を使っていはいるものの野菜が主役。どちらかといえば、野菜が7、肉が3といった割合かな。このインスタントラーメンでは野菜だけなのに、このボリュウーム感、うまさは別格だった。

その秘密は、どうやら「ニンニク」にありそうだ。ともかく「ニンニク」が隠れた主役なのだ。料理人ではないから、その分量でいいのか入れすぎなのか判断はできないが、野菜だけでも大量に食べられるから、野菜嫌いの子供でも「ニンニク風味」などといった中途半端な味ではなく、「ニンニク主体」とした方がバクバクと食べるのではないだろうか。

この本を読んで、そんなことを考えていた。ヘタな料理本をみてみると「○○を30分間煮る」「○○分間置いておき味をしみ込ませる」といった手順があるけが、この本に書いてあるのは野外料理なので、面倒なことは一切ない。手間や時間がかからず、腹いっぱいになるおいしい“林さんの野外料理”なのだった。

 

ナイショにしておこうと思ったけど、「究極のパワーアップ・インスタントラーメン」の作り方を書いておこう。難点は、腹いっぱいになるのは早いけど、ハラがへってくるのも早い……。

  • <4人分>インスタントラーメン、火の通りやすい野菜(たとえばキャベツ、タマネギなど)、ニンニク(絶対必要!)、水
  1. 湯を沸かす。
  2. 野菜は火がすぐに通るように、細く薄く切る。
  3. 湯が沸いたら、ニンニク、野菜、ラーメンの順に入れる。
  4. 三分間も待つことはない。煮えたらラーメン添付の「粉末スープ」を入れ、なるべく早くみんなに食べさせる
  • <一口アドバイス>野外では、みんな遊び疲れて「腹へったよー」の状態。なので動きが鈍く、みんなイライラしているから、一刻も早く作ること。